夏に多い結膜炎について

結膜炎の一番多い季節は夏です。その理由は、スポーツや農作業などで汗やホコリが目に入ったりして目をこする機会が多いことと、高温多湿で病原体が増殖しやすい自然環境になるためです。病原体のついた手で、目をこすったり触ったりすることで高率にうつりますので、その予防法は、できるだけ自分の目に触らないようにすることです。特に、よごれた手で目に触らないでください。農作業などで手が汚くなった時は、石鹸で手をよく洗うまでは、絶対に目に触らないようにしましょう。朝、目が開かないほどメヤニや涙が多く出ている時は、すぐに眼科を受診してください。結膜炎になるとメヤニや涙の中に大量の病原体が存在しますので、他人にうつさない意味でも、メヤニや涙が多い時には、自分専用のタオルや洗面器とし、入浴は最後に入りましょう。

 夏は手が汚れやすいのでコンタクトレンズのトラブルが多いです。夏は、特によく石鹸で手を洗ってから、コンタクトの出し入れをして下さい。また、多くの人の手が触るもの(ドアのノブや電車の吊革など)に手で触った時は、その手ですぐに目をこすったり触ったりしないようにしましょう。できるだけ、不用意に目に触らない生活習慣を身につけましょう。

 プールに入ってはいけない目の症状

 結膜炎等でプールに入ってはいけない目の症状は、第一に、朝、目があけられないほど、メヤニや涙が多く出ている時です。前日に眼科検診があり、異常なしと言われていてもプールに入れません。学校や保育・幼稚園の眼科検診は、プールに入ってよいかを診るものでもありますが、急性結膜炎など突然に出てくる疾患に対してはあまり効果がありません。しかし、慢性結膜炎などには有効で、プールに入るかなり前に、しっかり治療しておく必要があります。朝、メヤニが少し出ていても、普通に目があき、その他の症状もなければ、その日、プールに入ってもよいです。翌日、悪化するようであれば、眼科を受診してください。悪化しないようであれば、2〜3日は様子をみながらプールに入ってもよいと考えます。

 カユミと眼痛は、それらが強くて我慢できないほどであれば、その日はプールに入らず、眼科を受診してください。アレルギー性結膜炎等の眼疾患があっても必ずしもプールに入れないわけではありませんが、医師からプールに入ってよいと言われても、プールに入ると明らかに症状が悪化するようであれば、しばらくプールを中止して、次回の眼科受診時に、そのことをお話してください。多少、白目の赤み(結膜充血や出血など)があっても、その他の症状が全くなければ、その日、プールに入ってもよいです。2〜3日は様子をみて改善しなければ、眼科を受診してください。

 症状が全くなくなれば翌日にはプールに入れますが、プール熱(咽頭結膜熱)やはやり目(流行性角結膜炎)では、一見、症状がなくなっても、しばらくプールに入らないほうがよい場合もありますので、医師の指示に従ってください。 

多田 博之

 (佐久市 博愛眼科クリニック)