記録の効果

 我々の仕事ではカルテをはじめ、レントゲンや模型、各種の検査値や口腔内写真などなど、仕事にまつわる『記録』には様々なものがあります。普段はあまり深く考えずに、当然のように口腔内写真を撮ったりしていますが、こういった積み重ねがいかに我々の仕事の支えになっているのか『記録』を残すことがいかに大切かということを、昨年春から20キロの減量に成功するきっかけとなった『レコーディングダイエット』を通じて実感しました。

自分と相性が良かったレコーディングダイエット

 考えてみると数年前からジムにも通うようにしましたし、色々なダイエット食品、飲料、サプリなどなど試してきましたがあまり効果はありませんでした。そんな時昨年の正月に手にした本で知った『レコーディングダイエット』は自分と相性が良かったのか約3ヶ月程で前述のような効果が得られました。
 約3ヶ月でこれだけ痩せると久しぶりに来院された患者さんはかなり驚かれるようで、まず受付で『先生、お体壊されたんですか?』と(笑)で、
ダイエットした結果と知るや『どうやって?』という展開が必ず。
 もともと、仕事柄ちまちまと(?)した細かい作業や、集めたレコードやCDのリストを作ったりする作業は嫌いではないので手帳が何冊も増えていくのが楽しかったりもします。しばらく続けて行くと、普段気をつけて飲食していたのが『あ〜もうイヤ!』となってちょっと暴飲暴食したりしてしまう時もあるのですが、通常これをきっかけに『あ〜やっちゃった。もうヤ〜メた。』というのが典型的なダイエット挫折のパターンらしいのですが、ここで手元にあるダイエット開始時の記録や今までの経過をみれば、それでもある程度の効果は出ている訳です。これがもの凄く励みになり、『そうだよな、前はこんなに太っていたじゃないか、もう少し頑張ろう!』となります。太っている時の体重計の数値というのは見たくないもののベスト3に入っていましたが、まず現実を見ない事にははじまりません。自己破産する人の大半が自分の借金の総額を把握していないのと似ているかも知れません。

院内の空気が少し優しくなるような気が…

 さて、こういった『記録』というものは自分にだけ意味をもつのでは無く、長くおつきあいしている患者さんにとっても、凹みがちな時に『これだけ腫れていた歯肉がこんなに綺麗になった。』というのは何にもましての励みになると思います。他にも3歳から通院していた子は10年もすれば中学生、初診時の顔写真をモニターに映し出すと本人は何とも照れくさそうな顔をしたり、お母さんは『そうねぇ、今は憎らしい言ばっかりいってるけど可愛かったのよねぇ』みたいな遠い目をして(?)院内の空気が少し優しくなるような気がするのも記録の効果の一つかも知れません。

 伊佐津 和朗
(いさつ歯科医院)